Makefile の書き換え

 CGI を,どこのディレクトリにインストールするかなどの,みこと CGI の基本的な設定は,すべて Makefile に書かれています。
 ここでは,Makefile の書き換えの仕方を説明します。
絶対に書き換えるべき項目は,Makefile の最初の方にあります。ほとんどの部分は,変更する必要はありません。


管理者 e-mail アドレス

 「ADMIN_EMAIL」を,あなたの e-mail アドレスに変更してください。このアドレスに,管理者削除の情報が送られます。

(例)
ADMIN_EMAIL=s_mitu@os.rim.or.jp

バイナリをインストールするディレクトリ

 「CGI_BIN」を,CGI を置きたいディレクトリ名に変更してください。そのディレクトリが存在しない場合,インストール時に自動的に作成されます。

(例)
CGI_BIN=$(HOME)/public_html/cgi-bin

 Web で公開するファイルを入れておくためのディレクトリが,「public_html」ではない場合,その部分を変更してください。


削除キーを格納するファイル名

 「DELKEY_FILE_NAME」に,削除キーを格納するファイルの名前を指定します。このファイルには,書き込み者が削除するときに使う削除キーを,ハッシュ関数でハッシュした値が格納されています。
 このファイルを見られても,削除キーが即座にわかる,という事はありませんが,「辞書攻撃」と呼ばれる強引なやり方で,削除キーを見つけ出される可能性があります(簡単には無理だと思いますが)。
 そこで,格納するファイル名を,デフォルトとは違う名前に変更して,簡単にはこのファイルを見つけられないようにしてください。
 まあこの変更は,気休め程度のものともいえますが。

(例)
DELKEY_FILE_NAME=.DelKeys

メールの送信に,SMTP サーバを使うかどうか。

 普通,メールの送信には,sendmail というプログラムを使います。しかし,RIMNET では,この sendmail が使えないようになっています。このような,sendmail が使えないプロバイダに対応するため,「みことちゃん」は,SMTP サーバと直接交信して,メールの送信が行えるようになっています。

 SMTP サーバを使ってメールの送信を行いたい場合は,以下の行

MAIL_SRV=mail.server.name

を,あなたが普段メール送信に使っている,メールサーバの名前に変更してください。

 もし,メールの送信に sendmail が使いたい場合は,
USE_SMTP=1

の部分を変更して,

USE_SMTP=0

としてください。

 そして,

SENDMAIL_PATH=/usr/sbin/sendmail

の部分を,プロバイダの環境に合わせて変更してください。
 どこに sendmail がインストールされているかは,シェルにログインして,

which sendmail
で確認してください。

コンパイラの変更

 cc ではなく gcc を使ってビルドする場合,
CC = cc

の CC の部分を

CC = gcc

と変更します。


ライブラリ

 resolv ライブラリが必要でない場合は, LIBS の部分を

LIBS=-lresolv
LIBS=

と変更してください。


Library File を作成するコマンド

 AR には,Library File を作成するコマンド(通常 ar rc)を,RANLIB にはライブラリに外部から参照するためのテーブルを作成するコマンド(通常 ranlib)を設定します。ranlib が必要無い場合は,ls など,意味の無いコマンドに変えてください。

RANLIB=ls

パーミッション

 CGI で使うファイル/ディレクトリのパーミッションを,ここで設定します。

# CGI を入れるディレクトリのパーミッション
BIN_DIR_PERM=701
# もろもろのファイルを入れるディレクトリパーミッション
LIB_DIR_PERM=707
# メッセージを格納するディレクトリのパーミッション
MES_DIR_PERM=707
# CGI のパーミッション
CGI_FILE_PERM=701
# 読取専用ファイルのパーミッション
RONLY_FILE_PERM=604
# 読み書き可能なファイルのパーミッション
RW_FILE_PERM=606

 うまく動かない場合は,

などとすると,うまくいくかもしれません。


外部フォームからの書き込みかどうかのチェック

 CHECK_OUTSIDE_FORM0 にする事で,外部フォームからの書き込みのチェックを,無効にする事が出来ます。

CHECK_OUTSIDE_FORM=0

また,外部フォームかどうかのチェックをする場合に,サーバの名前を環境変数から取得するかどうかを,GET_ENV_SERVER_NAME で設定出来ます。サーバ名が,URL でのものと,サーバプログラムに設定されているものが,一致しない場合もあるので,そういう場合には,GET_ENV_SERVER_NAME を,0 にしてください。

GET_ENV_SERVER_NAME=0

GET_ENV_SERVER_NAME を 0 に設定したら,HTTP_SERVER_NAME に,サーバ名を設定してください。

(例) HTTP_SERVER_NAME=www.os.rim.or.jp

 「インストール可能な環境」ページに載っている環境以外は良く分からないのですが,「こう設定したら動いたよ」という報告があれば,Makefile.orig に反映させていきたいので,ぜひ作者にご一報をいただきたいと思います。


SUZUKI, Mitsuhiro <s_mitu@os.rim.or.jp>